雨の桜も良いですよ、などと書いた直後に晴れの桜を撮ることができた。場所は、新宿御苑。やっぱりというか、うん、晴れの桜も良い。桜は春の象徴。春は生命の季節。お日様に優しく照らしてもらっている方が春らしいことに間違いは無い。
桜の花。結構、幹や枝の途中(?)に咲いていたりする。そんなところに咲いている花は、なぜだか綺麗に咲いているものが多いように思う。無骨な幹・枝を背にしているからかな。
満開の見事な枝垂れ桜に、黒山の人だかり。その枝垂れ桜の中に、カラスがいた…味ごのみ的な何かの袋をくわえつつ。新宿御苑のカラスは人に慣れているのか、かなり近くを歩いても逃げ出さない。なんだか不思議な空間だなと思う。
その枝垂れ桜を通り抜けて落ちる木漏れ日が綺麗だったから、この光の感じを出したくて、珍しくハイキーにしてみた。
最初は幹に落ちた木漏れ日が作る影模様を強調しようと思ったのだけれど、いつも通りモノクロで仕上げると何だかハードな感じになってしまい、イマイチだった(現場でもモノクロで撮影)。では、ということで今度はカラーで処理し始めたところ、やっぱりカラーとモノクロは勝手が違う。トーンカーブをいじると敏感に色が不自然になるので、久しぶりにLightroomで試行錯誤してみた。露出補正、明部・暗部の補正、彩度低減、明瞭度低減、若干のトーンカーブ調整、方向フィルターでの明暗調整。結構いじった。でも、やっぱり最初からハイキーにするつもりで撮らなかったせいかな、何だか納得がいかない。残念。まあ、ハイキーという選択肢を自分の中に持つキッカケになったと考えるとしよう。