東京の街、調布。特にパッとする街ではないと思う(失礼!)けれど、自分にとっては特別な思い入れのある街だったりする。自分はこの街にある電気通信大学の学部と大学院に、合わせて6年通った。たったの6年程度だけれど、研究活動に没頭し人生で一番濃密な時間を過ごしたこの街に、第二の故郷のような親近感を持っていたりする。
そんな調布の街を、9年弱ぶりに散歩してきた。
調布駅の周りは、記憶にあるそれと大きく様変わりしていて面影をまったく感じなかった。当時は駅が地下化されていなかったので、自分の記憶にある駅舎は文字通り地上から無くなっていた。地下化される前に、記念に撮りに来れば良かったな。今更だけど。
調布駅の北口から北に伸びる大通りには「電通大通り」という名前が付いている。名前の通り、電気通信大学に続く道。ただし電気通信大学の入り口は、この道を突き当たった所には無いのだけれど。このあたりまで来ると、昔と風景が変わらない。懐かしい。
調布は漫画家水木しげるが没するまで50年以上を暮らした第2の故郷らしい。そういう縁で、彼の作品「ゲゲゲの鬼太郎」のモニュメントがいくつもある。第1の故郷である鳥取の境港には「鬼太郎ロード」があるらしいけれど、電通大通りに並行して走る天神通り商店街は、さしずめ「第2の鬼太郎ロード」といったところで買い物に来る人々を鬼太郎達が見守ってくれている。
天神通り商店街をまっすぐ抜けて、道路を渡ってさらに進むと布多天神がある。電通大すぐ横にある神社で、在学中にも行ったことはあるのだけれど、その頃は写真趣味どころか文化的なものにカケラほどの興味も持っていなかった。なので「ああ神社か」くらいの扱いで、ほとんど訪れることも無かった。
敷地は広大というわけではないけれど、比較的広い方だと思う。定期的に骨董市が開かれるそうで、在学時代にも話に聞いた記憶はある。行ったことは無いけれど。小物は好きなので、骨董趣味も始めたらのめり込みそうだなぁ。まあ始めるとしても、もう少し人生が落ち着いてからだな。
ご祭神である菅原道真の縁で境内には神牛の彫像が。目力が凄い。惚れる。
狛犬もイケメンだ。
梅も咲いていた。
この後、深大寺まで足を伸ばしたのだけれど、不覚にもバッテリーを充電していなかったので到着早々に電池切れしてしまった。あそこはあそこで、面白い場所だと思う。深大寺は日を改めてリトライしようと思う。
今日はここまで。
- Olympus OM-D E-M1
- Panasonic Leica Summlux DG 25mm F1.4