ビルと神輿

昨日、適当なカフェで少しお勉強でもしようと横浜に出向いたところ神輿に遭遇した。担ぐ彼らが着る法被はっぴには「水天宮平沼神社」とある…どうやら水天宮平沼神社の祭事のようだった（と後になって調べた）。このときの自分はその名前も場所も知らなかったけれど遭遇したのも何かの縁。ということで神輿が進む方に先回りして、歩道橋の上から撮影させてもらうことにした。

日本ではこうした祭事が都会の中で行われることも珍しくないと思うのだけれど、神輿がビルの下を行進する様は面白い。ビルの隙間に神社を見つけるのと同じ。時代感の錯誤というか。

…ん、もしかすると「時代」ではないのかもしれない。単に、我々日本人古来の文化と、我々が乗り換えた西洋文化との齟齬そごなのかもしれない。もし、明治時代に日本人が西洋文化に感化されずに独自路線をひた走っていたならば、どんな文化ができあがっていたのだろう。鎖国時代の日本のゴーイングマイウェイぶりを考えれば、今の我々では想像も付かないような、さぞ面白い文化になっていたのかもしれないな、…と思う。とはいえ「節操なく他文化から吸収する」のも日本文化の特徴の一つ。そう考えれば、西洋を感じさせるガラス張りのビル群すらも、すでに日本文化なのかもしれない。ならば、やはりビルと神輿は時代の錯誤だろうか？

…まあ…どっちでも良いか。両者共存するのが今の日本。それが事実。それで良い。

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使用カメラ: Panasonic DMC-LX100