例年4月は前のプロジェクトが終わり、次が始まる。変わり目は忙しい、というのが定説だけれど、今月は色々あって時間に余裕がある。前期の後半はかなり忙しく、21時から23時に自社を出る日が当たり前という感じだった。そんな生活から突然「9時5時」な定時退社の日々に変わるものだから、少々調子が狂う。仕方ないと分かってはいるけれど、もう少し安定できると良いなと思う。
少しずつ日が長くなってきて、日没前に退社できるようになった。こうなると散歩しつつ帰りたくなる。会社は品川の海に近いエリアにあって風が強いのか、空が澄んでいることが多いように思う。ここの夕空はいつも、きれいだ。
ふらふらと散歩しながら帰る道すがら普段とは違う道を選んだところ、象の像(ややこしい)の門が目に入った。もう日没していてあたりは暗いので、ギョッとしてしまった。一体全体何なのかと思って調べてみると、真了寺というお寺の門らしい。寺院に象はあまり見ないなと思う一方、仏教はインド伝来と考えれば象がいても不思議は無いかと一人納得し、記念に写真を撮っておくことにした。初見でビックリしたので、少しおどろおどろしい感じで。
で、地元の戸塚に戻る。少し前の雨の日に「今度ここで撮ろう」と思っていた場所があったので、そこから何となくイメージしていた写真を撮り始めた。
ただ何ともなく「街」を撮りたいと思っている。都市部。色々な人がいるけれど、どの人にもフォーカスを当てず、その街のその空間を、静物的にただ記録するような感じ。街を、無責任な第三者視点で少し遠くからボンヤリと見ているような。まあ自分らしい視点という意味では、自分らしい写真の撮り方と言えるかもしれないな。良い結果を生むかどうかはさておいて。