35mmフィルム換算で24mmという焦点距離は広角レンズとして定番らしい。確かに使って感じるところとしては、特定のモノを撮るには広すぎる画角であり、また遠近感(パース)が明白に強調される画角でもある。もちろんどう使っても良いのだけれど、個人的には強い遠近感強調効果を活かす使い方をすべきだと思っている。なにせ「広く写したい」だけなら(原理的には)標準レンズを持って遠くに立てば良いだけなので、わざわざ広角レンズを選ぶ意味が無いからね。
ま、ともあれ。そんなこんなで遠近感強調効果を少し使いこなせるよう、換算24mmを使う練習を始めた。
道のように非常に奥行きのあるものを撮る場合、遠近感強調の効果を実感できる。しかし…換算50mmの画角で撮影する場合とはパースの付き方がまるで違う。このときは24mmの画角に慣れていなかったので、完成像を想像してファインダーを覗くと全然違うので再調整して…、と戸惑いながら繰り返した。そういう新鮮さが趣味者としては面白いところであって、楽しませてもらっているわけではあるけれど。
ビルの高さも見上げれば「奥行き」だ。これも角度をうまく調整すれば遠近感強調によるダイナミックな演出が可能である…とか言いたいところなのだけれど、この写真はイマイチだなぁ。直感的に、改善の余地があると思う。このときも全然、ファインダーを覗き込む前に完成像をイメージできていない。まだまだ撮らないとダメだと思う。
遠近感強調で奥行きを見せるということは、遠近図法的に言い換えると「消失点に向かっていく直線」を見せる、ということなのかな。ならば構図を決めるときに、その直線を強く意識しておかないといけないのだろう。この写真、帰宅して見返したときの残念感はナカナカのものだった…面白い光だったのに。まあ、次はもう少し消失点と線を意識して構図を決められるよう努力しよう。
使用機材メモ
- Olympus OM-D E-M1
- Olympus M.Zuiko Digital 12mm ED F2.0