横浜には山手と呼ばれる地区があり、古い洋館が多くあるなどは知っていたけれど、今まで足を向けたことも無かった。ということなので気晴らしに出向いてみることにした。
行き方を調べてみると、みなとみらい線の元町中華街駅から行くのが楽なもよう。改めて地図で確認してみると、駅を出てすぐのところにある「港の見える丘公園」から、内陸側もとい「山の手」側に少し入ったエリアまでが山手町、という具合。何となく、海岸線と平行する横長のエリアだという印象を持っていたので少し意外だった。
山手のエリア全体を歩こうと思っていたのだけれど、その前に大佛次郎記念館に入ることにした。これは港の見える丘公園の中(?)にある記念館で、これも洋館。山手を歩いて回るとすればやはり洋館は外せないわけで、ここを最初の「洋館」と位置づけて見学させてもらうことにした次第。受付で写真撮影しても良いか確認した上で、NGと言われた資料類を写さないよう、何枚か館中を撮らせてもらった。
港の見える丘公園の展望台あたりからすでに見えている、記念館の象徴的な窓。内側から見上げると磨りガラスを通して青い光が淡く入り込んでおり、格別に美しかった。
大佛次郎氏は猫が好きだったということで、館内は猫の調度品が多く飾られている。照明の上に乗っている黒猫は、その一つ。他にもいろいろあって彼の猫愛を感じられるので、猫好きなら展示を見ているだけでうれしくなるかもしれない。
洋館らしい照明なのだけれど、よく見ると壁紙が梅の柄だったりする。意外なギャップがあって、面白い。