面白かったと兄から聞いた「FRANK」、良かった。絶対万人受けしない音楽性だけど、合えばストーリーも含め楽しめると思う。
ほぼ無名のバンド、ソロンフォルブス。そのリーダーは張り子の仮面…というか「顔」をかぶって決して外さない男「Frank」。見るモノ聞くモノ感じるモノ、あらゆるモノからインスピレーションを得て音楽を紡ぎ出していく、まさに天才。そのバンドにジョンという音楽家を夢見る冴えない普通の男が成り行きで参加することになる。そしてバンドをビッグにしたいという想いに駆られたジョンの(日本人的感覚からすると行き過ぎた?)行動から、ソロンフォルブスは大きな波に飲み込まれていく…みたいな感じ。ま、ストーリーは置いておこう。明らかに自分は適任じゃないし 🙂
(しかしiTunesの、この映画の「解説」はヒドイと思う。フランクの暴走によりバンド解散の危機って…映画見ずに書いたとしか思えない…。「iTunesスタッフメモ」はすごく良いのに。)
大衆に受け入れられるはずもない尖った感性で音楽を奏でるソロンフォルブスと、そこに飛び込んだどこまでも普通な男ジョン。最初はまるでなじめず不協和音を奏でるが、次第になじみ、融和していく。
…ように「見えただけ」だと思う。後半のジョンとフランクとクララは、見ていてつらかった。だから、あの終わり方が心にしみた。
多くの人に認められないなりに、幸せはある。そんな話は優しくて好きだ。