雨が降った夜の次に来る、晴れた朝。今朝は通勤をやめて撮り歩きたいと、ついつい思ってしまった。
日の当たらないところにある金属の上には綺麗な水玉が残っていることも。そういう場所を柔らかい色をした朝の光が低い角度から照らしてくれる。光る水玉も美しいし、金属の上ならばそれ自体も光を反射する。やっぱりキレイだ。
この日は晴れ切ったわけではなく、日が沈む頃まで雲模様は複雑だった。日没の頃は曇っている箇所も晴れている箇所もあり、見る方角次第で景色がまるで違う。ビル群に映り込む夕日に照らされた雲、雲、雲。飽きない。なのでオフィスを出てから日が沈むまでの数十分間、ふらふらと撮り歩いてしまった。
毎日の風景も、少しずつみな違う。その違いを楽しむのも写真趣味の一つの形なのだと思う。ただ、写真趣味を始めた頃にあった高揚するような「楽しい」の感覚、今は無いな。良い意味で慣れて体に染み込んだということなのか。まあ、いいか。