写真データの容量がかなり大きくなってきているので、古めの写真を整理することにした。まあ、古いといっても写真趣味をはじめて一年半といったところなので、大半は去年のもの。で、その中には帰宅時間が遅いとか、旅行で大量に撮りすぎたといった理由で無意味にRAWデータのままになっている写真がある。これらをJPEGに現像してしまい、RAWデータを削除することにした。
そもそも撮影時に思い入れがあったり、後で見返して何か感じるものがあれば取り上げてちゃんと現像しているわけで。残っている写真は基本的にツマラナイものばかりだった。ただ、たまに面白い発見をすることもある。
長浜城(滋賀県)の復元天守閣。天守閣の見学後に振り返って撮ったもので、確か、左側の城壁を広角(換算35mm)でパース強調することで奥行き感を出してみようとか考えていたんだったと思う。まあ、うん、あんまり功を奏していないなと思う。で、これを撮ったときは城を撮っていて、現像したときも城を現像していた。が、今日になって見てみたところ「城より雲模様の方が面白い」と感じてしまった。いや一過性の気分である可能性も否定できないけれど、自然の色や模様に対する感度が当時より今の方が高いことはハッキリ理解した。ま、ということで長浜城には申し訳ないけれど、あえて城を脇役にし、雲を主役にして少しマジメに再編集してみた。
おおまかには、明るさを落とすことでハイライト部の階調を主要階調領域に引き下ろし、軽くコントラストを強調するという基本的な露出系の補正を行ってみた。なお太陽を背後にした雲の模様が写すレベルの露出なので、城を明るくするとHDR写真のように不自然な映像になって気持ちが悪い(←主観)し、そもそも城はもはや主役ではないので、暗いままとした。あとは雲が主役になるよう城の面積を減らす形に切り抜きを。ふむ、少しは面白くなっただろうか…。
…うーん、いや、大して面白くもないか。元の写真そのものが大して面白くないわけで、やはり後編集で写真が面白くなることはないという定説は覆らない。これを撮ったときにもう少し自分の雲感度が高ければ、雲模様に注目して、もう少し面白い写真を撮れたかもしれないな。これに気付けただけでも今日は良い勉強になった。