アジア最大級の写真技術イベントCamera Photo Imaging Show “CP+”。去年に続き、今年も行った。何か目当てがあったのかと言えば特に無かったのだが、せっかくのお祭りなので行くだけ行こうかと。
到着前
会場はパシフィコ横浜。最寄駅はみなとみらい駅なのだが、この日はJR横浜駅から歩いていくことにした。少しでも何かを撮ることで脳ミソを写真モードにしておこうと思ってのこと。
到着後
前回はちょうど大雪で中止になった土曜日に行く予定を立てていたもののヒドい雪だったのであきらめ、最終日の日曜に行った。ちなみに終了後時点でも会場外にも相当量の雪が残っていた…こんな感じに:
さて、まあ昔の話はさておいて、今回の話。実際問題、カメラ系のニュースサイトをチェックしていると大半のネタが事前にリークまたは正式発表されており、行ったことで初めて知ることができるネタは少なかったと聞いた。まあ、少なくとも自分の興味があるMFT (Micro Four Thirds)勢力の動向は、すべてリーク・事前発表されていたと思う。なので気楽な「ウィンドウショッピング」のような気分だった。
ドローンとGH4。大河ドラマ
最初に立ち寄ったのはPanasonicのブース。GH4を載せたドローンが置いてあった。話を聞いてみると小型のドローンメーカーは大量に現れているがGH4を載せられるような大型ドローンを作っているメーカーは少ないのだそうだ。置いてあったのは中国メーカーのドローンらしい。DJI。すぐ後でわかったが、MFT陣営に入っているらしい。「最近GH4とドローン使ってるテレビ番組多いですよね」とPanasonicの人に聞いたところ大河ドラマ「花燃ゆ」でも使っているとのこと。ドローンは本当に映像の世界を大きく変えているんだなと思う。
エプソンブース
続いてEPSONブースに行き、写真家の清水哲朗氏による「SC-PX5VIIで魅せるプリント作品づくり」というセミナーを拝聴。SC-PX5V IIはプロ用プリンタということで、その製品紹介的な話からセミナーは始まった。特に新しいインクを導入したことで黒色の表現力が向上したらしい。なるほど、家庭用プリンタで白黒写真を印刷しても、非常に暗い部分では階調性があまり優れていないようにも感じる。…気がする。きっとそうなんだろう。製品紹介の後は、プリント作品作りの話に。またプリントにまつわる清水氏の体験談なども聞くことができた。
このセミナーは非常に面白かった。作品ごとに用紙を選ぶなどという頭は無かったし、モノクロ写真でも色と無関係ではないことにも気付かされた(用紙ごとに「白」が異なるため同じモノクロ写真を印刷しても用紙ごとにここまで変わる、という話から)。うーん、まだまだ学ぶことが多くてうれしい。ありがたや。次にプリンターを買うときはエプソン製にしよう 🙂
ニコンブース
熊切大輔氏のセミナー「スナップ写真がちょっと楽しくなる5つのコト!」を聴講。何というかメモを振り返ると、そのまま書いたら営業妨害になりそうなのでこちらへの記載は自重しよう…。楽しいセミナーだったですよ 🙂
岩永明男氏「温故知新」
個人的にCP+ 2015で衝撃的だったのはダントツで岩永明夫氏の「温故知新」という作品だった。松林図は500pxで公開中のようなのでリンクだけ貼らせていただこう。ぜひ、多くの人にご覧いただきたいと思う。
最初は水墨画かと思い、なぜ写真と並べて展示されているのかと疑問に思って近づいて見た。すぐに地面の違和感に気付いた。テクスチャが「絵」ではありえない質感・リアリティを持っている。あまり意識してはこなかったけれども、水墨画では地面のディテールは描かれていないと思う。自分が画家なら、主題を邪魔しないよう描かないと思う。同じように松の木肌に注目しても、絵画だとすれば狂気の緻密さだと感じる。なので、「これは写真なのだ」と思った。が、まったく撮影方法が分からない。ちんぷんかんぷん、見当も付かない。楽しくなって食い入るように見入っていたところ、ご本人に話しかけられ、種明かしをしてもらうことができた。いやはや、そんな撮影方法をよく思いつくなと関心した次第。なお「タネ」をここで記すのは野暮というものなので、興味のある方は彼の個展に行かれて直接聞いてみるのが良いと思う。3月1日まで渋谷IMAにて開かれているとのこと。
後書き
Panasonicブースでドローンの写真なども撮っていたのだけれども、マジメに撮影しなかったのでブログに載せるのも恥ずかしい感じになっていた。誰も読んでいない自己満足ブログであるけれどもキレイな写真があった方が自己満足度がより高いのも事実。ということで、次回何かのイベントに出かける機会があれば状況写真的なモノもちゃんと撮影しよう。反省。