8月のスーパー満月は撮れなかったけれど、9月は撮れた。今持っている機材にて最高の画質で撮影したのが次。
使った機材はOlympus E-M1に75mm(35mm換算150mm)のレンズで、特に編集らしい編集は行わずLightroomで白黒写真化と切り抜きだけを行った。なお上記の写真は拡大縮小などもしていない。
150mmといえば一般的に「望遠レンズ」と呼ばれる代物になる。しかし地球外というレベルで遠い位置にある月面の撮影となると、150mm程度の焦点距離ではゼンゼン足らない。写真全体の中で月面が占める面積は微々たるモノで、ファインダーをのぞき込んだ時点で、何というかチョット悔しい気分になる。
このように小さくしか写らない状態では月面にフォーカスを合わせるのが難しく、結構な回数トライ&エラーを繰り返すことになった。私は視力が悪いのです… 🙁
ともあれ、この結果には自分なりに満足している。
続いて話が変わり、今回改めて感じたOlympus E-M1の残念な点について。E-M1、もとい大半のデジタルカメラには画面の一部を拡大表示してくれるマニュアルフォーカス補助機能がある。これを使うとピント合わせが非常に楽になるのだが、残念ながら今回はまったく使えなかった。というのも、普通E-M1は液晶・ファインダーには「実際に写る画と同じ明るさ」でプレビュー表示がリアルタイムに行われる[*1]。しかし拡大表示を行うと、なぜか無難な明るさにプレビュー画面が補正されてしまう(ちなみに絞りの「プレビュー」機能でも同じ)。そのため拡大表示をした瞬間に月面は派手に白飛びしてしまい、まったく月面は見えなくなってしまう。もちろん、マニュアルフォーカス補助機能が「しょせん補助機能」でしかないため完璧なモノである必要など無いと思うし、求める気も無い。けれど、もし拡大表示時も実際と同じ明るさで表示してもらえたら撮影がより楽しくなるのにな、と思うと少し残念に感じてしまった。まあ、ソフトウェア面での改善が他にたくさん必要で、補助機能のような脇役が後回しになるのは仕方ないことなのだろうとは思っているけれども。
[*1] 実際は、カメラが露出補正できる範囲内で最大限補正しているように感じている。シャッタースピードを上げ続けると、ある時点で暗さが変わらなくなるので。