先日GigazineさんのGoogle Drive値下げニュース記事を読み興味がわいたので、本日2014/3/21時点での、同期型クラウドストレージのコストパフォーマンスを調べてみました。今回調べたのは以下の4サービスです。
同期型クラウドストレージとは、PC/Mac用の専用アプリをインストールすると特定フォルダの内容が自動的に同期されるサービスです。常に同期対象フォルダで作業するようにしておけば、他の端末に作業データを手動コピーする必要が無くなり、非常に便利です。クラウド上のデータも含め、分散バックアップにもなりますしね。
Dropboxはクラウドストレージの先駆けで、今でも一番有名ではないかと思います。一度見れば二度と忘れない、あのユルい棒人間イラスト。その割に使いやすさはスゴかった。ヒットしたのは当然だなと思います。SugarSyncは、よくDropboxと比較されているので取り上げてみました。が、私自身が使った経験が無いので詳細は知りません…ごめんなさい。Google DriveはGoogleの、OneDriveはMicrosoftのサービスです。いずれも両社が提供する他のサービスとアカウント情報が共有されているので、たとえばGmailを使っている人はGoogle Driveを、Windows 8でMicrosoftアカウントを作成した人はOneDriveをすぐ使用・試用開始できるのが良い点だと思います(新たにパスワードを作らないですむ)。
さて、コストパフォーマンスの話に戻ります。それぞれ月額プランがある場合は月額プランの料金を、年額プランのみの提供ならば月割りの料金を、(話を簡単にするため)1ドル100円にて換算した上で、グラフ化した図を次に示します。
値下げニュースを読んだときから分かっていたことではあるのですが、やはりGoogle Driveは容量・価格比でダントツのパフォーマンスですね…。どの容量で比較しても他サービスと比較して破壊的に安いのがよく分かります。Google Driveの使用許諾契約はプライバシー的に心配な内容になっている、という主張もあるようですが、そのあたりを心配しないで良いならば、現状ではGoogle Driveで決まりでしょう。さすがは破壊神Google…また市場を一つ破壊しましたね… 🙁
ところで基本的に同期型クラウドストレージは「共有」目的のサービスではありませんが、公開設定などがあるため共有目的で使うこともできます。ということで、個人的に興味のある「写真」について、共有した場合にどのようなインタフェースで表示されるのか、比較用に数枚の同じ写真を公開してみました。オマケでFlickrと500pxの例もリンクしてあります(500pxは全写真へのリンク)(2015-11-03削除)。またSugarSyncは、私がアカウントを持っていないので掲載していません。
- Dropboxでの写真共有
- Google Driveでの写真共有
- OneDriveでの写真共有
Flickrでの写真共有 (おまけ)500pxでの写真共有 (おまけ)
アクセスしてみると、いずれのサービスでも写真(というか画像)専用のインタフェースを用意してくれています。フォルダに含まれる写真をサムネイル表示して、それぞれ拡大表示でき、拡大表示中に左右キーなどで次の写真へと表示を切り替え可能です。うーん、十分使いやすいですね。なお写真に関する細かい情報を表示することができるのはOneDriveだけでした(カメラ機種、シャッタースピード、絞り、焦点距離)。むしろ表示されないと思っていただけに、OneDriveが表示してくれたことには良い意味でビックリ。まあもちろん、そうした情報に興味ある人と共有する場合は写真専用サービスであるFlickrや500pxを使うと思いますけれども 🙂
蛇足。参考データとして、グラフの元データを書いておきます。表だと分かりにくいですがご容赦ください(だからグラフにしたのですが)。
容量 | Dropbox | OneDrive | Google Drive | SugarSync |
---|---|---|---|---|
2GB | ¥0 | |||
7GB | ¥0 | |||
15GB | ¥0 | |||
30GB | ¥500 | |||
50GB | ¥499 | |||
60GB | ¥750 | |||
100GB | ¥999 | ¥799 | ¥1000 | |
250GB | ¥1999 | ¥1199 | ¥2500 | |
500GB | ¥4999 | ¥4000 | ||
1000GB | ¥999 |