写真趣味の記録第2段、2013年12月1日に横浜の三溪園に紅葉を撮りに行ったときの写真を振り返ってみる。前回同様、基本的に自分のための記録なので読んでツマラナかったとしてもガッカリしないこと 😛
三溪園は原三溪という明治時代の実業家がった庭園で、1906年に一般公開され現在も一般公開されている。庭園ということで木々花々が楽しめる他、さまざまな土地から移築した建物が同居しており、そちらも楽しめる。交通の便は悪くないため、横浜近郊に住んでいれば一度はたずねる価値があると思う。自分が訪れたのはまだ紅葉が残る12月の頭。モミジを中心に、良い景色が見られることを期待して。
持ち込んだのはOLYMPUS OM-D E-M1と、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 Asph.。このレンズは当日の午前中にSigma 30mm F2.8 DNと散々迷った後で買ったもの※。これまでは17 mmのレンズだけを使っていたため、景色風景は撮りやすかったものの何か物を一つだけ撮るのは不便だった(箱根で落ち葉の一つを主題に撮影しようとしたが、画角が広すぎて周りが結局写ってしまい、イマイチになった記憶がある)。そこで今回は景色を収めるのではなく何かの物を撮ることも試そうと思っていた。ということで、この日はテーマとして「標準レンズを使ってみる」。一つのモノを撮ることの練習と、ボケ表現の実験だ(なおボケ表現なら望遠の方が向いていることは知っている)。
1枚目のピックアップ
一枚目は、臨春閣の正面にある池の対岸より、池に映り込んだ臨春閣と後ろの木々を撮ったもの。映り込んだ景色を撮影したつもりが、手前に紅葉を入れておこうとか映り込みだと分かるようにおじさん達の実像も写しておこうとか、そんなことを考えていたのを覚えている。しかし実際のところ写そうとしたのは池に映り込んだ絵であって、それ以外まで写せば何の写真だか分からなくなる。そして見事にそうなったの図である。まだまだ欲張っていた。
その後、映り込んだ景色を中心に切り取ってみた。しかし何となく違和感がある。中央ではない部分、しかも一番端の部分を切り取ったということは、写真的にはありえない画角になっていると思う。そのあたりが原因だろうか?判然とはしないが「こんな疑念を抱かないで済むよう最初からちゃんとフレーミングしておければ良かったのだ」ということで自分を納得させる。
良い点。映り込みに興味を持ち、そこにカメラを向けた点。それぐらいかな…。悪い点。欲張って色々写してしまおうとしたこと。
2枚目のピックアップ
二枚目は、月華殿の縁側に立つ女性を背景に、あえて手前の紅葉を撮ったもの。茶会か何かの息抜きか、和服姿の女性が縁側に出てきたところ、それを背景に手前の紅葉を撮った次第。背景をボカした絵にしようと考えて絞りを全開にしつつモミジの葉に近づいたのを覚えている。そして思惑通りの絵を作ることができた。なお「出てきた瞬間をとらえた」というカッコイイ話ではない。あの女性は比較的長い時間あの場所に立っていたので、タイミング的には余裕があった。もしかすると、あれは観光客サービスだったのかな、と今では思う(自分以外にも大勢の観光客が来ており、多数のカメラが彼女を写していたと思う)。この写真は、2013年に撮った中で一番のお気に入りとなった。
良い点。左手前に紅葉を置き、その遠景をボカした写真にしようという意図を持って撮影し、それを一応形にできたこと。少しだけ、写真っぽいモノを撮れたなと思う。悪い点。構図については改善の余地が大いにある。まずもっと視線を下げて、女性と縁側が上に写るようにすべきだった。また主題であるモミジは色合い的にそれと分かるものの明らかに小さく写っているため、もっと近づいた方が良かったと思う。まあ、とは言え。このときモミジに近づいていたら(スキル的に)背景のボケを制御できずただのモミジの写真になっていたかもしれないけれども。
3枚目のピックアップ
三枚目は三溪園内の川を写した一枚。歩きながらふと、川がS字を描いて流れていることに気付き、撮影した。実は、何度か「S字カーブ」には出くわしているものの未だ上手に撮れたことが無い。このときも「これはS字カーブだぞ、上手く撮れれば良い絵になるはずだぞ」と頑張ってみたのだが、どうにも良い絵にならなかった。もっと、S字カーブ構図の良い例を見て勉強しないとダメらしい。なおこの写真は25mmではなく17mmの広角単焦点で撮っている。
その後、切り取りで改善を試みたものの結果は芳しくなかった。視線が川(地面)に対して浅かったため川自体があまり写っておらず、編集するにも情報量的にやれることが限られている、ということかな?まあ編集能力が低いだけな可能性も大いにあるが、最終的に川を引き立てることはできなかった。
良い点。S字カーブではないかと気付き、撮影してみたこと。結構長い間ファインダーを覗きながら良い構図を探したのを覚えている。悪い点。実力不足なため致し方ないが、構図がイマイチ。もう一つは、また「欲張った」こと。紅葉を撮りに来たという考えに囚われて、奥のモミジがフレームから出ないようにしたのを覚えている。もしかすると、モミジをあきらめていたら、もう少し良い写真になっていたかもしれないなと思う。ま、結局は分からないけれども。
総論
まだまだ素人っぽいですなぁと自分で思う。まあ、少しずつ上手くなっていければそれで良いと思うので、焦らず無理せずゆるゆる続けたい。
※ 「所詮は趣味写真しか撮らないし」とか、「ド素人の自分には10年早いのでは(´Д`;)」とか、一人で葛藤していた。が、広角・標準・望遠の単焦点を3本そろえるとE-M1を買う前から決めていたし、後で「もっと良いレンズなら…」とか身勝手な後悔をしたくなかったので、標準単焦点で一番評判の良いSUMMILUX 25mmにした(なおOLYMPUSの25mm/F1.8は未発売だった)。なおSigmaのレンズが悪いという意味では断じてない。レンズの違いを価格とスペックシート上でしか理解できていない自分にとっては、唯一の基準で最上位にないレンズを買うと「もしかするとレンズが良ければもっと良い絵が撮れたんじゃないか?」などと言い訳をしてしまうかもしれない。そうなるといろいろ嫌になりそうなので、最高の代物を買うことで言い逃れを封じた次第。まあ、高級レンズと言ってもNikonやCanon向けのように何十万もするわけではないしね 🙂