インドネシアに来てから3週間が経過しようというところで、少し出張することになりました。行き先はHo Chi Minh city, Vietnamで、2泊3日の旅程です。明日の午前4時にホテルを出て、一路シンガポール経由でベトナム入り。予定としては午前3時前には起床……今日は早く寝ないとですね。冷え性なので飛行機の中で寝てカゼを引くのが怖い 🙂
日本の歴史で例えるとインドネシアは今まさに高度経済成長期に突入したところと感じます。こちらでお会いした方の一人は中国が急成長し始めた頃と同じ印象と言われていましたが、そちらの方が適切な例かもしれません。猛烈な勢いで高層オフィスビルや超大型ショッピングモールが建設されているわけですが、その速度がとにかく急激ですから。そんなインドネシアのIT事情を少し記すと、インドネシアのオフィスにおけるインターネット回線速度は1 Mbpsに満たないのが普通とのことです(by 同僚の方の話)。まあホテルのインターネット回線でも速い時で120 kBytes/s (≒1 Mbps)といったところですから、確かにそうなのだろうと思います。そんな状況ですから日本と同じ気分でネットワークを使おうとすると「仕事にならない」のが現状であり(メールのダウンロードも一通1秒は当たり前)、最初は「まだまだ情報産業の時代は来ないのでは」と思っていました。まずは電気・交通といった都市インフラ整備が先だろうと。しかし、この成長の勢いからすると、もう情報産業が花開く(?)のを見越して準備しておくべきかもしれないと感じています。順番としては確かに都市インフラが先ですが、情報産業が無かった頃に建設ラッシュしていた日本と同じように考えるのは違うと思います。たとえば(急にコンシューマ視点になってしまいますが)、ある統計データによると携帯電話利用者が1.4 G人いるところ、固定電話利用者は8.5 M人しかいないらしいです。おそらく、固定電話回線を使うADSL回線などは普及しないでしょう。個人でPCを持つならばWiMAXのような広域無線回線を使う、あるいはそもそもインターネット=携帯で使うもの、という図式になるかもしれません。ちなみに2011/11/26時点で国別Facebook利用者数は40 M人と世界第2位だったりします。数を比較して分かるとおり、おそらく大半の方は携帯電話から使っていますね。
ま、何にせよ色々と違うことがあります。そういう違いを常に意識して過ごそうと思います。