デジカメの写真を記録したSDカードをコンピュータでのぞいてみると普通のJPEGファイルが並んでいるわけですが、いつも不思議なディレクトリ名のフォルダに入っていますよね。本日知ったのですが、あのフォルダ名やファイル名は、規格で定まっているそうです。規格の名前はDCF、Design rule for Camera File systemです。
本日、ふとしたきっかけでDVD-Rに記録されたデジカメ写真をiPad(Camera Connection Kit使用)に取り込もうという話になりました。そこでDVD-Rからファイルを読み出してSDカードにコピーしたところ、そのSDカードをiPadに接続しても認識されません。不思議に思ってデジカメにそのSDカードを挿してみたところ、これもまた認識しません。何かの拍子にファイルシステムがおかしくなっているのかと思ってスキャンディスクで検査しても何もエラーはなく、ではまさかファイルコピーにFire File Copyを使ったことが原因かと思って普通にコピーし直しても状況は変わらず。結局のところ、この規格に合わないファイル名を使っていたのが問題ということで解決しました。この規格の中で、個人的に重要と思ったことを数点だけ記します。
- 最上位のDCIMというフォルダ以下にデジカメ写真は納める
- DCIMの中には「3桁の数値に5文字の英数字が続く」名前のフォルダが並ぶ(DCFフォルダと呼びます。なお厳密にはここでの英数字は数字、大文字アルファベット、アンダーバーです)
- DCFフォルダの先頭に付く3桁の数値は重複してはならず、その部分は100以上999以下の数とする
- 写真ファイルはDCFフォルダの下に配置し、「英数字4文字に続けて4桁の連番が続く」名前とする(ここでの英数字も厳密には数字、大文字アルファベット、アンダーバーです)
フォルダ名に規則がありそうだということは何となく予想していたのですが、JPEGファイル名の方にも規則があったことが、予想外でした。
※2015-06-14。図を追加しました。